何てこったパンナコッタ [映像製作/映画/アニメ]
3月3日に、モンティ・パイソンについての記事を書いた。
コメントも含め、広川太一郎さんの話題も…。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080308-00000014-vari-ent
その、3月3日に亡くなられたそうです。心からお悔やみ申し上げます。
個人的体験からすると、最後の“広川節”は『クイーンコング』(伊・英合作 1976)という最低と言ったら誉めすぎ、というくらいの映画だった。映画についての詳細は省くが、日本上映は“どうしようもない映画を広川太一郎さんの吹き替えで面白くする”という企画モノ。
冒頭のシーン(映画を撮影しているシーン)で、絶対にオリジナル音声には無い「あ、コケた…あ、またコケた」というセリフが入る。来た来た来たぁ〜〜〜っ!
既にお声の張りが衰えてはいたものの、まさに主役はオリジナルの俳優ではなく広川太一郎というべき作品だった。
って言うか…吹き替えは広川さんの他、女性は小原乃梨子さんのみで、あとは解散した劇団カクスコの井之上隆志&原田修一のお二人。以上4人だけ。
まあ、結果としてはそれでも映画としては面白くなかった。
本当に広川節を聴くためだけの作品と言える。個人的にはカクスコのメンバーが声をあてているのもツボだったが。
バットマン、キザトトくんに始まり、Mr.Boo、トニー・カーチス、ロジャー・ムーア、スノーク、古代守、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』のナレーション、1〜2度しか聴かなかったがラジオ『男たちの夜…かな?』のパーソナリティ、そしてモンティ・パイソン。ずいぶんと楽しませていただいた。
本当に残念…。
※一部のおくやみ報道で“アドリブの達人”といったようなことが書かれているものがあった。厳密に言うとそれは正しくない。実際にはアドリブではなく、吹き替え台本を読み込み、そこにあらかじめ“アドリブっぽいセリフ”を書き込んだ上で録音現場に臨んでいたのだ。
残念ですねぇ。
まだお若いのに・・・と思います。
by オビコ (2008-03-08 22:34)
>オビコ様
68歳、とのことですよね。
『男たちの夜…かな?』では、“素”の広川さんが、リスナーの兄貴分みたいな印象を受けました。冷静に考えれば私が子どもの頃から現役バリバリでしたから年齢差は相応にあるわけですが、今なお“兄貴年齢”というイメージが強くて…。
by studio7 (2008-03-08 23:02)
声優の方達って年齢不詳と言うか年とらないですね。
広川太一さん、とにかくすごくいい声です。
浅田飴のCMに出ていましたよね。
by 北島とめ吉 (2008-03-09 01:23)
>北島様
私の勝手な分析ですが、声優さんの多くはキャラに合わせた“作り声”で演じてるケースが多いのではないかと思います。だから本来の地声は年齢相応でも、キャラの声として聴くと“若く作った声”に(良い意味で)だまされてしまうのであろう、と。特に女の方はそんな感じがします。
以前仕事で関わったイベントで、神谷明さんがスピーチをして下さいました。最初は『名探偵コナン』の毛利小五郎の声だったのですが「これをやっていると疲れるので…」と、途中から地声になりました。やはり根はヒーロー声でしたね〜。
by studio7 (2008-03-09 19:52)