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ウルトラ作戦第2号 Vol.4 [ウルトラ]

 完成後に「いやー、初めからこういう想定で造ったんだよ」と言うのもズルいので、とりあえずどんな“ウルトラマン変身シーンパースフィギュア”を造りたいのかここで明言しておこう。

 少なくともあのシーンに使われたプロップの忠実なレプリカを造る気は毛頭なかった。
 なにしろ資料と言えばまさにあの画像そのものと、成田亨氏のイメージスケッチしか手元に無い。過去において、いくつかのウルトラ関係展示会にも足を運んだが、このプロップの実物も見たことが無い。

 今回、「もしや?」と思い、『ウルトラQ』『ウルトラマン』で使用された着ぐるみや衣装、小物がアーティスティックな写真で紹介されている『OBJECTS〜Imagination of ULTRA』(2004年・白鳥舎)を「円谷公式オンラインSHOP」で入手してみた。

 …やはり載っていなかった。…4830円+送料800円…。 

 とは言え、この本は私のようなファンにとっては持っているべき資料である。その価格からこれまで購入を迷っていたので、良い機会だったのかもしれない。

 一般的なウルトラファンへの推薦図書かと言うと…微妙。
 だが、「ゴメスの角のアップ」とか「ナメゴンの目玉」とか「小型ジェットビートルの破片」の写真を見てワクワクしちゃう方なら必携の書であろう。
 また、この写真集に関わった原口智生(造型・特殊メイク作家)・照内潔(写真家)・西村祐次(福島県の模型ショップM-1号を主宰する特撮コレクター&考証家)・桜井浩子(江戸川百合子やフジアキコ隊員を演じた女優)各氏の直筆サインも入っている。これはちょっとしたオマケといったところか。

 とにかく、資料的に忠実なレプリカの作成は難しいのである。
 もちろん、私自身の実力の問題もあるが、それはさておいて。

 で、結局のところ、自分なりのイメージモデルを造ることにした…って、これだと冒頭に書いたような言い逃れがいくらでも出来ちゃうわけだが。
 と言っても、製作過程で「変身シーンの画像」「現在円谷プロが使っている近似画像」「成田スケッチ」「着ぐるみ」を元にそれなりに検討はした。そのあたりは完成してから元ネタとの差異を含めてご報告したい。

 で、一応、大まかな形は出来た…ことにしておこう。

 これから、体や腕は筋肉などを付けたり表面を均たりしてディテールアップ。顔はもっと形を整えないとダメかな…。先は遠い。

 それにしても、あのパースフィギュアの実物は残っていないのだろうか? また、誰が造ったものなのか…ウルトラマンのマスク同様に佐々木明氏の造型なのだろうか? ご存知の方、是非教えて下さい。(つづく)

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コメント 7

北島とめ吉

うわ〜 正面からでないと、すごくシュールな造形になっちゃいますね。
顔はとても良く出来ているように見えます。
たしか頭の向きに特徴があったような、、正面を向いていない、あれがカッコいいんだよね。
by 北島とめ吉 (2007-11-22 00:36) 

おーるい

プロップは多分腰までなんでしょうね。
左の二の腕がかなり太い印象です。

でも変身シーンの写真見ただけじゃわからないですね。
コラージュしてるかもしれないし・・・

結論は思いいれのままに作るのが吉という事で~
by おーるい (2007-11-22 01:37) 

studio7

>北島様
 言われてみると、ダリの絵にこんなのがあったような…確かにシュールですね〜。
 顔については、あの着ぐるみのマスクを再現しようとするとエラいことになるので深入りしません。…詳細は今後ブログのネタにするんで(^^; どっちにしても、私には“似せる”だけで精一杯です。

>おーるい様
 変身シーンは確かに腰(腹?)までしか写って無いんですが、足まで作られていたのではないかと推測しています。…理由は今後ブログのネタにするんで…(^^; 
 で、足も作っているんですが、あのアングルで見ると足が見えないようにするのが一苦労。結果として横から眺めると『本性ムキ出し菌』みたいな形になってます。NM出身のお二人にしか通じない例えですが…。
by studio7 (2007-11-22 02:45) 

マック&シュンカナ

気合入ってますね。注文しちゃいましたか!
といいつつ自分も以前に4人のサイン入りの本を注文してました!
子どもに取られないようにしまったのですが、どこに行ったかわからなくなっちゃた。

納得行くまで作り直してくださいね!!
by マック&シュンカナ (2007-11-22 19:53) 

studio7

>マック&シュンカナ様
 あの一連のお面などは、どの段階で「これで良し!」と納得なさっているのでしょう? 特に怪獣・宇宙人となると、意外と真正面から見た形状って難しいものが多いですよね。そのあたりのセンス、クオリティの高さ、創意工夫には感心しているのですが…。
by studio7 (2007-11-23 09:35) 

マック&シュンカナ

(- -;; (- -;;
「どの辺で?」ですか?
すごく適当かもしれません・・・
しいて言えばあえて左右対称には作らない・・・
怪獣や星人でシンメトリーなものはほとんどないですが、時々定規なので
中心や目の位置を合わせたりしますけど、ほとんどフリーハンドです。
面倒なのは「正面から見れない怪獣」などですね。
ソフビも手元にない、写真も斜めや横ばかり・・・
どうしてもメジャーな怪獣達になりがちなのはそのためです。

それと、リアルさは追及してないので、サドラやべムスターは目めに星をいれて
かわいくしたり、わざと「へタレ」な感じにはしています。

基本はお菓子の箱なので、その元の紙に合う色の怪獣を作っています。
今後も絶対に作らないと決めているのは「ワイアール星人」です・・・

長くなりましたが「どの段階でよし」としているのは、もう眠くてハサミで切れなくなったら・・・・です。  (笑)

基本はただの「フリーハンド拡大コピー」です。
by マック&シュンカナ (2007-11-23 21:52) 

studio7

>マック&シュンカナ様
 ご丁寧なアドバイス、ありがとうございます!
 また、私にわかる範囲での怪獣で例をあげてくださってどうも…お気遣いいただいて…。
 マック&シュンカナさんの作品なんか、ほぼ“円谷公認グッズ”というレベルですしね。何と言っても子供達があのお面を被って喜々として怪獣やヒーローに立ち向かう姿! これぞ円谷魂!
 “眠くてハサミで切れなくなったら”というのはごもっとも(^^)
 ただ、ワイアール星人は見てみたいですね〜。アルミ箔をあっちこっちに仕込んだりして。
 
by studio7 (2007-11-24 10:51) 

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