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8兄弟だョ! 全員集合 V6 [ウルトラ]

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 『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』の主題歌、V6が歌う『LIGHT IN YOUR HEART』のCD。
 これ、『LIGHT IN YOUR HEART/Swing!』というタイトルの12cmシングルCDが通常版と初回限定盤A、初回限定盤Bの3種類。それに私が買った期間限定のウルトラバージョンと全部で4種類出ているらしい。

081017v6.jpg

 このウルトラバージョンには、長野博さん演じるマドカ・ダイゴのナントカカードが付いているのだが、私はこのカードをどうしたら良いのかわからない。

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 どうでもいいが、吉野家で牛丼を食べてたら2連チャンで有線放送でこの曲が流れてきた…。


 同時にもう一つ。

081017st.jpg

 ちょっと見には『LIGHT IN YOUR HEART』と同じに見えるが、こっちは映画のサントラである。

 自慢じゃないが、ウルトラ作品のサントラなんて、『ウルトラセブンミュージックファイル』しか持ってない。

 どっちにしても冬木透先生である。

 冬木先生は『ウルトラセブン』の主題歌&BGMを作曲した方であるが、セブンの時は選曲までやっている。

 他のウルトラに関しても主題歌は別の作曲家の作品ではあるが、『帰ってきたウルトラマン』『ウルトラマンA』『ウルトラマンレオ』『ザ☆ウルトラマン』『ウルトラマン80』『ウルトラマンネオス』『ウルトラマンコスモス』でもBGMを作曲したのは冬木先生なのだ。あの有名な♪ワンダバコーラスだって(『ウルトラマンメビウス』の『Run through!~ワンダバ「CREW GUYS」~』も)冬木作品である。
 他にも♪セ~ブ~ンよ マ~ンよ~ と一休さんの声の藤田淑子さんが歌う『ウルトラの母のバラード』(ペギー葉山さん“本人”が歌ったバージョンもあるらしいが私は聴いたことがない)とか、『ウルトラマンマックス』で実相寺昭雄監督作品への楽曲提供もしている、らしい…私は未確認…。
 まさにウルトラの世界を知りつくした作曲家と言えよう。

 『大決戦! 超ウルトラ8兄弟』においては、“音楽特別参加”とクレジットされている。
 最初、チラシでこの表記を見たときは、劇中に冬木音楽を使うシーンがあるというレベルだと思っていた。

 が。

 1曲、新たに作曲していた!

 既に映画をご覧になり、パンフを読んだ方はご存知のように、昭和ウルトラマンが覚醒していくシーンのBGMがそれである。 ウルトラセブンから入り、ウルトラマン、帰ってきたウルトラマンの主題歌が絡み、ウルトラマンAのテーマで最高に盛り上がって終わる2分9秒。曲のタイトルは『立て!ウルトラ昭和』…凄いタイトルだなあ…。

 盛り上がる、と言っても静かな曲である。何たって平成チームと異なり、変身するのはもう孫がいる世代だし。

 そんな渋いメンバーが覚醒していくシーン(過去の歴戦の様子がオリジナル画像でインサートされる)にして、平成チームを見守りつつ、不安も感じつつ、「我々も行こう!」という決意を固めつつ、さあ、行くぞ!と盛り上げつつ、さらに観客には「来た来た来たキタぁぁぁぁっ!」と感じさせてくれる見せ場である。

 これがまた、長調と短調が入り交じるわ転調するわで非常に複雑な音楽なのだ、多分。

 イントロ(?)はやはり、と言うべきかホルン。『ウルトラセブンの歌』の、♪は~るかな星が~ プオ、プオ~♪というところの「プオ~」がホルンであり、ウルトラセブンの音楽の象徴とも言うべき楽器と言えよう。

 金管が♪セブン~セブン~セブン♪のメロディを奏でている後ろに…いや、後ろだか前だか知らないがとにかく同時に弦楽器による♪はるかな星が~♪のフレーズが重なり、セブンファンとしては感動。
 フルートとクラリネットのユニゾン(これまた、多分)で♪進め銀河の果てまでも♪と来たのに続き、弦楽器が『ウルトラマンの歌』のメロディを続けるのだが、これがまた途中から短調になったりして。うわ、暗っ!と思っていると金管が希望の光を差し込んでくれるのをきっかけに♪胸に付けてる♪というおなじみのテーマが登場する…そのバックには相変わらず♪セブン~セブン~♪が…(笑)

 これに続いて『帰ってきたウルトラマン』の♪ウルトラの星♪のメロディが登場…そのバックにはまたしても♪セブン~セブン~♪(笑笑)
 木管で♪地球に一人♪のフレーズが入り、クライマックスの『ウルトラマンA』へ。ここは高らかに金管が歌い上げるのだが、♪戦え 戦え♪と来てそのまんま♪ウルトラマンエ~ス♪と口ずさみたいところをイキナリ転調してこのフレーズが出てくる。しかし、この転調が盛り上がるんですな。もちろん、例によってそのバックではコントラバス(チェロかも…)が♪セブン~セブン~♪(笑笑笑)

 そして締めはまたホルンが♪プォー♪と一声。

 そう、この曲の主題は『ウルトラセブン』なのだ。
 『ウルトラセブンISM』(辰巳出版・2002年)でのインタビューで「(ウルトラセブンは)僕のライフワークかなと思っています」と語っているし、他のウルトラマンの主題歌は冬木作品ではないから…かな。

 ご本人は「芝居に近づけ過ぎちゃったかな」とおっしゃっているが、この音楽と相まって昭和チーム覚醒シーンは涙モノの名シーンになっていると思うぞ。


 惜しい(?)のは、ホルンと並んでウルトラセブンの音楽に欠かせないあの音が入っていないこと。
 あの音ですよ、オープニングの「ウルトラセブン」というタイトルが表れる時に一番最初に入る「♪カーッ」という音!

 キハダ(Quijada)というラテンパーカッションである。
 これがどういう楽器かと言うと…。

081017donky.jpg
(演奏風景想像図)
 
 ほんのちょっぴり誇張して描いたが、マジでキハダというのはロバの顎の骨を叩く楽器なのだ。「奥歯ガタガタいわしたろか!」…と、本当に奥歯の振動があの音を出す。

 動画がありましたよ〜。
 http://www.pro-per.co.jp/movie/000639.html
 (「プロフェッショナル・パーカッション」という楽器屋さんのサイト)

 …私も生演奏は見た(聴いた)ことがなく、この動画が初めて。エラいもん観ちゃったなあ(笑)

 キハダは壊れやすいとかで、その代わりに「ビブラストラップ」というパーカッションが使われることもある。

 同じく、プロフェッショナル・パーカッションのサイトから…。
 http://www.pro-per.co.jp/movie/000640.html

 見た目からして野性味が違うでしょ?(当たり前だ)
 音の迫力も違う。

 
 えっと、何の話だっけ。
 そう、サントラであった。


 なお、このサントラ、おまけのDVDで八木毅監督×佐橋俊彦さん×冬木透さん(&乱入ゲスト)の鼎談もあるので、そちらもお見逃しなく。話の流れと無関係に、佐橋さんが『007』の音楽の秘密(?)に迫るあたりも私のツボ。


 …などと、またわかったようなコトを偉そうに書いてしまったが、私は音楽についてはよく知らない。

 えー…。この記事を要約すると「『立て!ウルトラ昭和』の曲は、ウルトラセブンっぽい」…以上。

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コメント 9

マック&マニアックだよ!全員集合ヽ(^o^)丿

うう~~ん(・_・;)(^_^;)
まだ、サントラを買っていないマックです。
「キハダ」はロバの骨でしたかぁ~
ずっと「馬の骨」と勘違いしていました。

「どこの馬の骨って?キハダだよ」ってよく言っていた人がいたので(笑)
(だまされたぁ~)

今回のBGMにはそれほどのめり込めなかったマックですが
「立て!ウルトラ昭和」は映画でも重要なポジションを占めていると思います。

それにしても本当にすごい題名だぞ(^_^;)(・_・;)
by マック&マニアックだよ!全員集合ヽ(^o^)丿 (2008-10-21 15:11) 

studio7

>マック&マニアックだよ!全員集合ヽ(^o^)丿 様

 キハダ、馬の骨を使うこともあるようです!
 アニメの『母をたずねて三千里』のイメージですが、南米だと馬よりロバの方が一般的…なんでしょうか?

 浅草に太鼓博物館というのがあって、各国のパーカッションが展示されていて実際に叩くことも出来るそうです。…あるかな、キハダ…。

by studio7 (2008-10-21 21:34) 

初代ウルトラおやじ

ウルフェス限定、サントラ、V付きのAだかBだか、全部で3っ買いましたよ(^.^)
でも、カード付きしか、いまだ開けてないです。なんか勿体無くて(^.^)開けられませーん!
by 初代ウルトラおやじ (2008-10-21 22:49) 

初代ウルトラおやじ

勿体無くて開けられません(ーー;)ダイゴVer、サントラ、V付きのAだかBと3種類購入いたしました。おやじは、ちなみに午年です(*^。^*)
by 初代ウルトラおやじ (2008-10-21 22:53) 

みぃ パパ

 キハダ・・・マグロ?
 固まった・・・PCも・・・


 さておき、ロバの・・・とは初めて知りました!
 水〇黄門の「カァー!」とはまた別の音ですか?
by みぃ パパ (2008-10-21 23:16) 

ケイパパ

こんな解説を伺うとサントラ買いたくなります。
って、いうか買うのをすっかり忘れていました・・・・。
おまけにDVDが付いてくるなんて凄いです・・。

それにしても、想像図ってば・・・、演奏ってよりもリングの中って感じですね・・・(笑)
演奏は戦いだったんですね・・・。
by ケイパパ (2008-10-21 23:19) 

studio7

>初代ウルトラおやじ様

 さすがはコレクター!
 私には“もったいなくて開けられない”なんて経験、無いです。箱とか、本の帯とかガンガン捨てちゃいますし。
 
 …お互い、干支がロバ年でなくてよかったですね…。

by studio7 (2008-10-21 23:48) 

studio7

>みぃ パパ様

 私もこの楽器を知ったのは大人になってからのことですし、この記事を書くにあたって初めて実演を見ました。
 聞き比べるとわかるような気がしますが、私の耳ではキハダもマグロもビブラストラップも単発だと聞き分けられないと思います(^^;
 水戸○門とか、「与作」なんかもどちらかが使われているんでしょうね。

 ただ、最初に「この音、何だろう?」と思ったのは、やはりウルトラセブンでした。

by studio7 (2008-10-21 23:53) 

studio7

>ケイパパ様

 DVDのトークでは、とにかく佐橋さんも八木監督も冬木先生の音楽に心底傾倒しているようです。そして、鼎談の会場となったのは… 以下、お買い求めの上、ご確認ください(笑)

 >演奏は戦い
 以前、ゴジラのテーマが登場する『SF交響ファンタジー第一番』(もちろん、伊福部昭先生作曲)を生演奏で聴いた時、ヴィオラの主席奏者が熱演ゆえなのか弦だか弓だかを切ってしまいました。まさに戦い!
 考えてみれば、あれも羊の腸を馬の尻尾で擦って音を出してる楽器でした。さすがに想像図は描きたくありません…(笑)

by studio7 (2008-10-22 00:13) 

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