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NHK BS『熱中夜話〜ウルトラマン・ウルトラセブン』(後編) [ウルトラ]

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 前の記事で、同番組収録に参加したファンの約1/3が“いつものメンバー”と書いた。どれくらいが“いつものメンバー”だったかと言うと…

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(Photo (c)Mac&ShunKana)

 真ん中で番組の進行台本を掲げているのが円谷プロスタッフのSさん。それ以外は「円谷プロファンクラブ(TFC)」会員と、このメンバーのほとんどを集めちゃった猫七さんである。
 また、ここには写っていないが、お子さんや奥様とともに収録に加わった方もいらっしゃるので、後方支援を含めると15人以上の“いつものメンバー”が集結したことになる。

 それはそれとして…
 別室でモニターを通じて見学をしていたもんだから、どうしても一歩引いた目で収録の様子を眺めることになる。
 結果として前回の記事のように、“ファンの姿”を観戦してしまった…完璧に単なる視聴者である。もう、自分もウルトラファンであることなぞ忘れてしまったくらい…。

 乱暴に言ってしまうと、ファンというのは私も含めてエゴの塊である。
 その対象物に、自分の価値観をどぉ〜んとはめ込んでいるのがファンなのだ。極端な場合は他者の価値観を認めない。

 収録に参加なさった他の方々で、ブログなどで今回の感想を書いている方もいる。
 それを読ませていただくと、細かい部分について感じ方は異なれど、ほぼ共通した意見は「関わり方(こだわり方)の違い、濃淡、年齢層…は様々でも、“ウルトラ好き”という一点だけで全ての壁は取り払われる」ということではないかと思う。
 
 …う〜ん、やはり一番閉鎖的なのは私であったか…。

 もしそこで“議論”となると、意見がぶつかり合う面もあるかもしれない。しかし、コミュニケーションや仲間意識みたいなものは自然と生まれてくる。
 また、そこに子どもたちが入ったとしても、違和感は無いのではないかと思う。むしろ、我々オトナたちは子どもの視点に新たな発見や忘れかけていた心が蘇ってくるかもしれない。

 いいじゃないですか。特定の作品にこだわって批評・評論をする人、作中の各シーンを分析する人、キャストやスタッフとお近づきになることを楽しむ人、グッズを集める人、イベントに参加する人、オリジナルへの敬意を込めて創作する人、理屈抜きで「とにかく好きなんだ!」という人、作品から滲み出てくるメッセージに勇気づけられる人、子どもたちと楽しみを共有する人、“教育”の題材として取り上げる人…色々なファンがいても。

 それこそがウルトラマンの幅広さ&奥深さであり魅力なのだと思う。だからこそ、初代ウルトラマンからウルトラマンメビウス、大怪獣バトルまで40年以上に渡って今なお愛されているのであろうと。番組の収録見学を終えて、改めてそう感じている。

 この40年、制作サイド・営業サイド・経営サイドそれぞれが試行錯誤の連続であったと思うし、個人的には疑問を感じる展開もあった。でもね、やっぱりウルトラマンはウルトラマンとしての魅力を失っていない。
 そして、今後も「子供達に愛と夢を」のスピリッツを忘れることなく、円谷プロには頑張ってほしい。

 楽しかった。そしてまた、色々新しい発見があり、考えさせられられた。非常に貴重な体験をさせていただいたと感じている。しかも、ちょっとズルっこい“別室でのモニター見学”という立場での参加は、私にとっては最も楽しめる参加形態であった。収録参加の皆さん、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

 以下、余談。

 収録にあたって担当ディレクターから「お宝・自慢の一品の持参を」という連絡があった。控え室に溢れていた垂涎グッズの数々はファンの皆さんが持ち寄ったモノたちである。

 これらのお宝のほとんどはスタジオを“ウルトラな空気”で満たすために使われたもの。従って、あくまで収録参加組が持参すれば良い。ディレクターからも我々後方支援部隊は持参の必要は無いというお話をいただいていた。
 …のだが、収録前夜、名古屋の重鎮会員・オビコ総司令から関係各方面に命令が下った。
 「後方支援部隊もグッズを持参せよ」

 かくして、猫七さんは授業で作ったブースカくんを携え、私は“パースくん”と“地球防衛軍キャップ・ウルトラ警備隊仕様”と“パペット怪獣アギラ・佐清(すけきよ)状態”を持って行くことになった。

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(Photo (c)Mac&ShunKana)

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 けど、写りもしないものを持っていってどうするの?

 …収録参加組に託しました。

 実際の番組で写っているかどうかわからないが、とにもかくにも主人が奥に引っ込んでいる間、自作グッズたちは収録スタジオ入り。無理矢理託されてしまった皆さんに感謝!
 多少なりとも“ウルトラな空気”作りに貢献できていれば良いのだが…。

 なお、2回目…4月10日の放映をご覧になる際、スペシャルゲストのテーブルに飾られているメディコム・トイのRAH(たぶん…)ウルトラセブンに是非ご注目を。何故かセブンの後には初代ウルおたおやじさん所蔵のお助け怪獣がホントにセブンを助けてます。
 …ちゃんとファイティングポーズをとらせてあげれば安定して自立しますよ!美術さん!

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【追記】
 「パペット怪獣アギラ」については、近いうちに製作記事をアップしま〜す。
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コメント 19

マック&シュンカナ

いやぁ~~本当にカプセル怪獣がセブンを助けていましたね。
初代ウルおたおやじさんのCCPが大活躍でした・・

それよりもなんとかセブンをたたせようとしていた「ほにゃらら~~」さんの
必死な姿が印象的でした。
(うん、やっぱり特別なんですね)

自分も今度は「広報・・・ならぬ後方支援組」にしてもらってもいいですか?
なんだかすごく楽しそうじゃないですか!!

あ、それとstudio7さんも全然閉鎖的じゃないですよ!

本当に閉鎖的な人ときたら、
それはもう「天岩戸」より閉鎖しちゃってますから\(゜ロ\)(/ロ゜)/

PS
ずぅ~~とスケキヨのことを「助清」だと思っていました・・・

by マック&シュンカナ (2008-03-20 22:49) 

初代ウルオタおやじ

カプセルネタありがとうございます。実は一人で泣きそうになりながら、超感動しておりました。セブンを助けその後ろには、…?夢の競演!
それとアップされていた、オビコ師匠のお持ち頂いた海洋堂マンとセブン実はおやじも持っておりました。下手下手ではありますが、作成済であります。
番組宣伝で使われるか否かわかりませんが、実はこ芝居で、まずマックさんノーバちやんを中心に、おやじカプセル怪獣3体、オビコ師匠同商品の海洋堂マンとセブン、チビセブンさんから、譲り受けたクリア指人形、ケイパパさんジュニア君伝説のパンフ、同じくstudio7さん作成DVDと豪華な顔ぶれで、カメラ回して貰いました。
おやじはあれから、ふぬけております。
が、グッズ情報満載に付き気入れて行きます。
お疲れさまでした。そしてありがとうございます。
by 初代ウルオタおやじ (2008-03-20 22:57) 

初代ウルオタおやじ

PS.そしてカメラを回しクローゼットの壁には、オフ会の写真、親睦会の写真、
おやじ・M浦氏・UMAXさんの3ショットの写真を撮っておりました。
by 初代ウルオタおやじ (2008-03-20 23:04) 

UMAX

いやぁ~何度見てもいい写真ですね!
この場に皆さんとご一緒させて頂いたことを誇りに思います。
studio7さま、なにかとお骨折り頂きまして本当にありがとうございましたm(_ _)m

by UMAX (2008-03-21 00:19) 

studio7

>マック&シュンカナ様

 あの“お助けシーン”はOAされない部分なんでしょうかね(^^) オビコさんが立ち上がって「足を前後に!」とか指示していたような…。あれはあれでファンの純粋なる想いが表れた名シーンだと思うのですが…ねえ?徳田D&深山D!

 けっこう自分では“閉鎖的ファン”と思っています。が、ここ数ヶ月…天の岩戸に籠もっていた私をTFCのアメノウズメノミコト&タヂカラオノミコトの皆さんが引っ張り出してくれた感じもします。…まあ、私が岩戸から出ても何も照らすことは出来ませんが(^^;

 すけきよ…実はオドロオドロ系に弱い私は、横溝正史の原作は読んでいないのですが、当時(私は15歳)角川の巧みな宣伝につられて『犬神家〜』だけは劇場で観たんです。その時、みんな佐清(すけきよ)とか佐武(すけたけ)とか佐智(すけとも)なのに、何で佐兵衛だけ“すけべい”じゃなくて“さへい”なんだ? と思った記憶がありまして…。そんなんで覚えています。
 『よき・こと・きく』がキーワードとなる事件でしたが、スネークマン・ショーのクイズ番組パロディで“回答者の女子高生”の名前が「よき子さん、こと子さん、きく子さん」だったりしました。
by studio7 (2008-03-21 00:21) 

studio7

>初代ウルオタおやじ様
 今、今後のネタ展開の事情で詳細には触れませんが、最もカワイソーな扱いを受けている“彼”が活躍してくれたのは私も嬉しかったです。が、おやじ様の喜び…いや“悦び”と書くべきでしょうか…はひとしおと思います。ご自分のグッズがあの方と共演ですもんね〜。

 番宣映像も芸があって(?)凄そうですね! バッチリOAされるといいなあ。是非観たいです。

 やはり、熱中夜話参加の反省会と称してSUL(彩の国・ウルオタ・ランド)見学ツアーをしないと…。今度のオビコ師匠の上京はいつかな〜??
by studio7 (2008-03-21 00:33) 

studio7

>UMAX様
 …あ、もう“のぞさく”さんじゃなくて良いんですか?(^^)

 私は骨折りなんかしてないですよ。UMAXさんの熱意を制作サイドが感じたのであろうと思います。結果、あの場でご一緒できたことは私もすごく嬉しかったです。
 
 しつこいようですが、本当にUMAXさんに二輪について色々教えていただきたいと思っておりますので、お忙しいとは思いますが是非ご一考ください。…とりあえず、愛車は教習車よりはるかに重く、立ちゴケしたら一人では起こせない軟弱モノです。
by studio7 (2008-03-21 00:42) 

オビコ

 ぶっちゃけた話。足を前後にしても、立ち続けないかもしれないほど間接がへたっているように見えましたけどね。たぬきさん組の動向を探っておったりして・・・

 写真は出演1/6セブンですか?

>初代ウルオタおやじ様
 事前取材の件は聞き及んでおりまして、studio7さんにN○K○送の前に、TFCメンバーは観に行くべきだよねぇ。というメールは飛ばしておいたのですが・・・

 『ヒカリ』の次のイベントは何でしょうかねぇ。
 
by オビコ (2008-03-21 01:49) 

チビセブン

なんでこんな時間にコメント!?
別に仕事休みじゃないっすよ…
溜め込んだ「やらなきゃいけないもの」がようやく片付きましたので。
これから寝ますzzz

私の感想は、アギラがやっと日の目を見れて全面?にでたことが1番です(笑)
〇〇〇さんの前にいたセブンが何しても立たないのを見て、
思わず「アギラ出すしかないでしょ!」と言ってしまい
結局支えることになり、結果初めて!?セブンを助ける場面を作ることができました!
やったね、アギラ!
studio7さん作のパペットアギラの完成が待ち遠しい
今日この頃であります。

なんにしても、みなさんお疲れ様でした。
by チビセブン (2008-03-21 04:38) 

studio7

>オビコ様
 関節、へたってましたか。RAHセブンは中身の素体を取り出すことが困難な構造なので、関節の固さをネジで調整したりするのは面倒なんですよね。
 なお、写真のセブン、電飾を仕込むことが可能か否かをチェックすべく頭部を外したら、首の関節にはめこむ部分が割れてしまいまして。頭は文字通り首の皮一枚でつながっている状態…グラグラです。
by studio7 (2008-03-21 20:56) 

studio7

>チビセブン様
 深夜…というか、明け方のコメント、ありがとうございます(^^)

 セブン“お助け”の仕掛け人はチビセブンさんでしたか! 他の2体はともかく、“彼”があそこまでセブンの力になった姿を私は見たことがありません。苦節40年…。
 うちの子も頑張って作らなきゃ!
by studio7 (2008-03-21 21:24) 

初代ウルオタおやじ

そおーなんです!いいだしっぺはチビセブンさんです。スタジオに響き渡っておりました。仕掛け人ですね。そこは、我がジュニアと意見が合致致しました。アギラ好きは、ケイパパさん!チビセブンさん!おやじ!ジュニア!studio7さん!後に皆さん続きましょう!(^^)!
by 初代ウルオタおやじ (2008-03-21 22:40) 

マック&シュンカナ

セブン本編でのアギラより「ウルトラファイト」のアギラに
魅力を感じている、ひねくれ者のマックです(-_-;)

まさに「親分子分」のコンビですからね!!
今後の活躍も期待せずにはいられません・・・

そのうちお面も作るかな?
by マック&シュンカナ (2008-03-21 22:51) 

studio7

>初代ウルオタおやじ様 マック&シュンカナ様 チビセブン様
 もう、いい加減アギラ製作記事をアップしないとブームに乗り遅れちゃいますね(^^;

by studio7 (2008-03-21 23:03) 

Kaya

はじめまして。

収録に参加していたKayaと申します。
たぬきさんチームのはじっこに座っていた青い服のオンナ・・・でおわかりいただけますでしょうか?
(私はたぬきさんチームだったのでしょうか???)

優咲さんのブログからこちらに参りましたが、まさか裏からあの収録を見ていた方がいらっしゃったとは!
しかも余計なことをしゃべったのが聞こえていたかも知れないなんて
自分の発言の間違い含め「穴があったら入りたい」状況でございます・・・(><)

またお邪魔させていただきますね~
by Kaya (2008-03-22 03:02) 

studio7

>Kaya様
 ご訪問ありがとうございます。
 控え室で竹書房の豪華本『ウルトラマン大事典』のネタでお話させていただいたオヤジが私です!

 あのまんま控え室に残り、モニター見学させていただいておりました。

 モニタースピーカーから“漏れて”きていたのは、あくまでマイクが拾った音でしたので、参加者の皆さんの声は正規の発言以外は聞こえませんでしたのでご安心くださいませ(^^) むしろ、ディレクターとのお約束でブログでは内容は書かないことになっているスタッフの会話とか出演者の独り言とか…。

 とにもかくにも、ご覧のような緩く浅いファンブログではありますが、今後ともよろしくお願いしますm(__)m
by studio7 (2008-03-22 08:51) 

studio7

>オビコ様

 貴兄のコメント、誤って削除してしまいました。ごめんなさいm(__)m

 チビセブンさんの「アギラを出すしかないでしょ!」は名言、との主旨でしたね。
 うーん、やはり是非オンエアされてほしい素敵なシーンですね。ただ、チビセブンさんの名言は、マイクが拾っていなかったかも知れません。ファンのあるべき姿を示す名シーンなのに…。

by studio7 (2008-03-22 13:46) 

オビコ

 いやいや、自分もパソコンは2000年4月から使っておりますが、未だにド素人です。

 自分は、スタッフの仕草から間接のへたり具合見ちゃったりしてましたから・・・さすがチビセブンさん、管理職ですねぇ。見事な危機管理です。
by オビコ (2008-03-22 14:47) 

studio7

>オビコ様
 チビセブンさんの臨機応変な危機管理対応は、ケイパパ家のイベントで司会進行をなさった時にも目の当たりにさせていただきました。
 機械故障などのハプニングが続出して、チビセブンさんも突然“お仕事”が増えたりしたのですが、出席者の方々にはあたかも段取り通りに進んでいるかのように思わせる見事な司会っぷりでした。常人には真似ができない才能です。
 ここだけの話、その日一番テンパっていたのは主催者の方で、発熱までしちゃったようです。
by studio7 (2008-03-22 21:15) 

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