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ウルトラ作戦第2号 (Vol.19最終回) [ウルトラ]

 “満田監督サイン入りウルトラマン変身シーンパースフィギュア”…動画篇に入ったと思ったら最終回かよっ!

 さて、能書き、長いです。いつものことです。

 お手元に『ウルトラマン』のDVDなどがあったら、その変身シーンをコマ送りで観てほしい。

 …観ましたか? そんな暇ないか。
 まず、大雑把に言うと、赤い背景からウルトラマンがぐぐっと迫ってくるシーンである。これをコマ送りで観ると、時折赤の中にパパッと白い閃光が走る。これだけなら敢えて“動画篇”などと大上段に構える必要は無い。が、よく観て下さい。中心部は何やらモコモコと動き、周辺部は皺というか波のようなものが微妙にうねっていませんか?
 図解すると↓こんな感じ。特に閃光が走ったコマ(&そのコマに続くコマ)がわかりやすいだろう。

 …これ、どうやって撮影したのか?

 『ウルトラQ』のオープニング…ぐにゅぐにゅと回転しながら文字が現れてくるヤツですね、あれについての撮影方法はしばしば紹介されている。
 また、セブンの変身シーンは明らかに写真の切り抜き(もしくはそれに近い方法)で撮影されたことがわかる。目から回転しながら放たれる光は、ねずみ花火を合成したもの…確か何かのインタビューで光学撮影の中野稔氏がそうおっしゃっていたはず。

 が、ウルトラマンの変身シーンの撮影方法に関する解説というものを私は見たことも聞いたこともない。仕方がないので、画像を観ながら推測してみると、これはウルトラ特撮の十八番である液体を使ったものではないだろうか。ただ、皺のような波のような凹凸はあまり液体っぽく見えない…液体だったとしてもけっこうな濃度があるものなのではないか?

 そこで、ILMとマサチューセッツ工科大学の協力を得て(うそ)、ハイテクの撮影機材を開発してみた。それが、これ。

 青い液体を満たしたたらい(青いたらいなので)にこの機材を装着し、「緑のたぬき」の器にも青い液体を注ぐ。そうすると、管を伝って流れ込んだ液体が中心部からモコモコと沸き立ち、周辺には波紋が広がるのではないか? そこにタイミングを見計らってカメラのストロボを焚き、デジタルで色補整をして赤くすればいいじゃんか! 我ながらナイスなアナログ撮影方法である。

 が…うまくいきませんでした(T_T)

 結局、背景はデジタル処理で妥協。円谷特撮の凄さを実感する結果となった。

 ここから先、「▲」で挟まれた文章は、画像ソフトで遊んだ方でないと概念がわかりづらいと思うので読み飛ばしてください。

 ▲まず、Photoshopで4枚の静止画像を作る。

 これをAffter Effectに取り込み、以下のようなレイヤーを作る。

 背景部分でには“モコモコ”を動かすエフェクトをかけ、周辺部には波紋が広がるエフェクトをかける。
 これに赤いライトを照らし、さらに要所要所にストロボ効果のライティングを施すのである。
 その上にフィギュアの写真を置き、徐々に拡大させる。ズームが大きい時はモーションブラーをかけた画像を入れ込む。

 …。思ったほどの効果は出せなかった…。▲

 2秒ちょっとの動画。しかも上記のように効果はいまいち。
 だもんで、ハヤタの変身シーンと、タイトルクレジットなどを入れて誤魔化すことにした。

 ハヤタフィギュアは、ベータカプセルと間違えてスプーンを掲げたスカイドンの回のバージョンしか持っていないので、手のアップは私が手袋をしてスプーンを持ったものを挿入。

 さて、完成はいかに…?

 本ブログの格納庫(私が別途借りているサーバー)に置いたので、完成画像はそちらで…。SE(音響効果)は入れていない…昨今のDTM用音源は、なかなかオリジナル音源が作りにくい…アナログシンセならつまみでフィルター調整してやれば簡単だったのになあ。ですので、皆さん、頭の中であの効果音を再現するか、もしくは口で「プシキュワ〜ンワンワンワン(全て無気音)」と叫びながらご覧ください。
 
 http://blog.studio7-2000.com/henshin01.html

 そんなわけで、本作戦もこれで完了…この“満田監督サイン入りウルトラマン変身シーンパースフィギュア”の製作はこれでおしまい。
 長きにわたる記事にお付き合いいただいた皆さんには本当に感謝。皆さんの応援&アドバイスのコメントが無ければ、未完成のまんま放置状態になっていたであろう。
 改めて、ありがとうございました。

 …なんですけど。
 何故か今度は我が家に謎の袋が…

 今度はいったい、何をやらかす気だ?!
 “満田監督サイン入りウルトラマン変身シーンパースフィギュア”は、とにかく商品として売っていないから自分で作ったものである。
 実は次回作は似たようなモノは売られているが、微妙にその隙間を狙っているもの…。これは完成してからご報告。…完成しなかったら無かったことにしてください。
(ウルトラ作戦第2号・おしまい)

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コメント 10

オビコ

 フィギュア部はありがちですが、ウルトラマンの登場シーンはプロスペックです。辛口なら信じるでしょ。さすがマックユーザーですね。
by オビコ (2008-02-13 23:53) 

マック&シュンカナ

すごいぃぃ。かなわないですぅー。
よくぞここまで仕上げました!なんだか最終回といううのもさみしいですが・・
HANDSの袋の中身が気になるマックです。(もしかして??)

長きにわたる作品レポートありがとうございました。
今年のウルフェスで展示しちゃいましょう!!
by マック&シュンカナ (2008-02-14 00:05) 

ケイパパ

しつこいけど!「いきなり最終回かよっ!」

見ちゃった!!
すごかった!!
思った以上の映像に興奮しながら、ママと一緒に「すごーーい!」と歓喜しております。
それと、やっぱ「わはははっは!!」と笑わずにはおれないエンドロール・・・。アナログというより、アナクロな感じが良いですね~。
すみません、あまりに高度なので、めちゃくちゃ、ど素人なコメントしか言えません・・・。

それはそうと、いきなり最終回で、心ここにあらずな、えらくあっさりしてる引き際に何だか怪しげな感じがしますね~。
by ケイパパ (2008-02-14 00:12) 

studio7

>オビコ様
 まずは過分な評価をいただきありがとうございますm(__)m。
 “本物”のシーンは、合成ラインが崩れていたりして、それがまた味わいだったのですが、拙作でそれをやってしまうと単なる失敗にしか見えないのでつい奇麗にまとめてしまいました。…その“奇麗に”なってしまうのがデジタルの利点でもあり欠点でもありますね。
 特撮ステージや大がかりなセットが組めない一般ご家庭特撮は、やはりデジタルに頼らざるを得ません。
by studio7 (2008-02-14 00:40) 

studio7

>マック&シュンカナ様
 ノーバちゃんと異なり、“これにしか使えない”というジレンマがあります。動画にしたのはせめてもう少し活躍して欲しかったからです。
 ノーバちゃんレベルの活躍をさせられるキャラとしては…猫七さんのブースカのパペットも参考にして、口がパクパクできる誰かを作らないと…。

 東急ハンズの袋の中身は、ご想像どおりだと思います。次回作もまた、メインの原材料はそれほどの金額では無いのですが、塗装やギミックの方への出費が心配です。
by studio7 (2008-02-14 00:49) 

studio7

>ケイパパ様
 お約束のツッコミありがとうございます。
 “心ここにあらずな”というのは完全に見破られましたね。

 完成しちゃうとそれだけで満足、もう次作に気持ちが移っております。
 何とか“その日”に間に合うといいのですが…。

 マックさんにしてもケイパパさんにしても、私からすると相当専門的な造型技術をお持ちですから、猫七さんを含めてファンによる自作グッズの展示会開催(協賛:円谷プロ)を夢見ております。
by studio7 (2008-02-14 00:56) 

北島とめ吉

ここまで出来たら円谷プロからお声がかかるかもしれませんよ〜
Affter Effectsまでお使いですか。本格的です。
しかし出来ればハヤタはスタジオ7さんご本人にやってほしかった。
あと、やっぱり音が欲しい〜 スタジオ7さんは確かシンセもお持ちでしたよね。音が入ると「最高」になると思います。もう少しこのネタを引っ張れますよ〜 
by 北島とめ吉 (2008-02-14 01:21) 

マック&シュンカナ

円谷プロの企画で展示会・・・
うーーん。夢のような企画ですねぇ。
出来なければ自分たちでやりますか!!
TFC文化歳・・・ちがった!

TFC文化祭!!!

あっ、私は焼きそばやさんでいいですから。
by マック&シュンカナ (2008-02-14 01:34) 

studio7

>北島様
 ネタ、ちょびっと引っ張りました(^^;
by studio7 (2008-02-14 23:17) 

studio7

>マック&シュンカナ様
 >私は焼きそばやさんでいいですから。
 →じゃ、私は手品でも…って、全然ウルトラ関係無くなっちゃうか。
でも、ケイママさんのイラスト&コスプレ衣装などもありますし、お絵かきが大好きな子どもたちも沢山いらっしゃるでしょうから、そんな作品が一堂に会したら面白いでしょうね!
by studio7 (2008-02-14 23:20) 

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