ウルトラ作戦第2号 Vol.16 [ウルトラ]
【前回までのあらすじ その1】
“ウルトラマン変身シーンパースフィギュア”の塗装・仕上げに苦心惨憺している私。果たして完成&点灯式は可能なのか?(「ウルトラ作戦第2号 Vol.15」からの続き)
【前回までのあらすじ その2】
円谷プロの怪獣倉庫見学ツアー、私は“見学”だけでなく“もう一つの別の目的”を持って参加した。その目的とは? また、満田監督との関係は…?(「怪獣天下」からの続き)
おお、二つのシリーズが合体! まるで『流星人間ゾーン』にゴジラが登場したような記事構成である。…だいぶ違うか。
さて、憧れの円谷プロダクション砧社屋・怪獣倉庫。
この建物の1階に試写室があり、2階が噂の怪獣倉庫になっている。
前回の記事に書いたように、この日のメニューは倉庫見学と資料映像鑑賞、それに満田監督との記念撮影&サイン会であった。
満田監督からの「短い時間ですが、どうぞ楽しんでください」というご挨拶でツアーの幕開け。倉庫見学中に順番に名前が呼ばれ、別棟で監督からサインを頂戴する。それが一通り済むと試写室で映像鑑賞、その後記念撮影大会という流れである。
倉庫の空気に圧倒され、ずらりと並んだプロップに興奮。特に歴代防衛チームのメカがずらりと並ぶショーケースは壮観である。感動しつつも、こういう滅多にないチャンスにはどうしてもおバカなことをやりたがるこの性格は何とかならないか。
同行した怪獣仲間と三人で「ジュワッ!」 ♪トリオで〜変身〜 トリプルファイター♪ 違うって。
こういうこともあろうかと、私はウルトラアイを6個も持参していた。撮影して下さったのは円谷プロのスタッフの方。こんなおじさん・おばさんに呆れたでしょうね〜(いや、慣れてるかな)。なお、背景は諸般の事情で消してあります。
トリプルファイターと言えば、怪獣倉庫内には、SATのヘルメットとオレンジファイターのアレもあった。アレ…というのは、昔よくデパートの屋上にあったような、コインを入れると動く乗り物があったでしょ? アレです。
そうこうしているうちに、私の名前が呼ばれて満田監督のサインを戴くために別棟に向かう。
ドキドキ…。なんだか校長室に入るような気分で「失礼します」と挨拶をして入室。
まずはDVD『プロジェクト ウルトラセブン』のパッケージに戴いたサイン。
そしてこちらにも…
これは…?
賢明なる読者諸氏と、ツアーにご一緒した「円谷プロファンクラブ」会員の皆さんはもうとっくにお気づきであろう。
そうです。拙作“ウルトラマン変身シーンパースフィギュア”のディスプレイ台部分にサインを戴いたのである。
ファンが勝手に作った出来の悪い作品…「こんなモノにサインなんか出来ない!」と怒られても仕方がないと覚悟して行ったのだ。が、満田監督は「ふぅ〜ん、ちゃんと光るんだ」という感想とともに、快くご署名を入れて下さった。
感激、感涙、感謝!!
“満田監督サイン入り ウルトラマン変身シーンパースフィギュア”(わー、また名称が長くなった)を胸に抱き、怪獣倉庫に戻る。円谷プロスタッフの皆さんも「これ、商品化したいですね」と、うまいことおだてて下さった。
“もう一つの別の目的”…拙作の円谷デビュー成功!! そして、円谷プロ敷地内での点灯式であった!
それがどうした、と思う方もいらっしゃるかも知れない。実質的には全く意味がないわけで。
何と言いますかね、これは我が子をお宮参りさせたようなもの…しかも由緒正しい神宮の大宮司から直々にお守りを授けられたに等しい。男の子なので本当は生まれて31日目にやるものらしいが、フィギュアが(一応)完成したのは見学ツアー当日の朝。出産当日のお宮参りとなった。
何とかこの日に間に合わせるべく急いだもんで仕上げはやり直さなくてはならない状態だし、二日間ほとんど睡眠をとらずに完成させたために私の体はヘロヘロ(で、TFCオフ会への参加が出来ずに礼を欠くことになってしまった)。
そもそも体力が無い私にはキツかったが、満足感は120%!
そして、最後に満田監督の「ヨーイ…スタート!」という掛け声とともに、参加者全員でウルトラマンのポーズ(右手拳を空に向かって高く上げ、左拳を肩のあたりに構える、あのポーズ)をとってツアーは終了。これで全てのエネルギーを使い果たした。そのまま、「ショワッキュ!」と光の国…いや、我が家へ戻り、爆睡。
今回のツアーに参加したメンバーの中で、一番満足させていただいたのは私だったのではないかと思う。
いや、もう一人…。満田監督に「円谷プロに入社するためにはどうすればいいんですか?」と質問していた少年がいたっけ。彼もまた怪獣倉庫から大きな感動を受けたのであろう。その夢を実現させて欲しいなあ。
さて、改めて…
満田監督、本当にありがとうございました。
円谷プロスタッフの皆さん、お世話になりました。
TFC会員の皆さん、ご無礼をお許しください。
私に付き合ってくれた怪獣仲間たちにも感謝!
…なのだが。
上記のように、“満田監督サイン入り ウルトラマン変身シーンパースフィギュア”の仕上げはやり直しが必要である。
「ウルトラ作戦第2号」はまだ終わらない。 (つづく)
うおお…完成おめでとうございます!と思ったら、
まだでしたね、危ない危ない;(笑)
満田監督のサインまで入り…本当に素晴らしいです!かっこいー!
ここで終わらないところもまたかっこいいです~続編、楽しみにしてます。
私も、いつか怪獣倉庫に行けるようになるよう、頑張らねば…ですね!
by 猫七 (2008-01-14 02:18)
猫七様
平成のウルトラマンたちのように、このフィギュアもバージョンアップをするということで、今回は“第一次完成”といった感じでしょうか。…とは言え、満田監督のサインという最強の武器をいきなり与えられた感じはしますね〜。最高の気分です(^^)V。
猫七さんも、私を遙かにしのぐファン活動や交流をなさっていらっしゃるので、あとは本当にTFC会員になるだけですね! グッズを何個か我慢するくらいの出費で入れますから。
私は新参の緩い会員ですけど、居心地の良い世界ですよ〜〜〜!
by studio7 (2008-01-14 18:51)
猫七さんについては「TFCでお待ちしてーまーーす」ということで!!
それにしてもすごいですね。満田監督にサインしてもらいましたか!!
などといいつつ、自分もすごいものにサインさせていたりして・・・
そろそろまとめて記事にするかなぁー!
studio7さんのお気持ちはすごくわかります、
比べられるような代物ではありませんが「ノーバちゃん」を持っていったもの
お宮参りと同じ意味ですからねぇ。
前回のときは私が一番はしゃいでいたかも・・
倉庫内でスケッチしてるのも私だけでしたからね。
また行きたいなぁー。
by マック&シュンカナ (2008-01-14 23:00)
マック&シュンカナ様
え"〜〜っ?! 現時点で十分に凄いモノだらけのマックさんなのに、まだ上を行く“すごいもの(満田監督サイン入り)”があるんですか!
お宮参りの気持ち、ご理解いただきありがとうございます(^^)。
その昔、某特撮番組に登場する某スーパー自動車を、本物と同じ車をベースにして作った方々がいらっしゃいまして…版権を保持している某会社に事後挨拶に行ったら「著作権を何だと思ってるんだ!」と怒鳴られたそうです。そんな事実があるので、本当に円谷プロの方々に怒られることを覚悟で持参したんですよ。
満田監督にも「自分で作ったものなんですが…」とご説明した上でサインを戴いたので、作ったこと自体は認めていただけたのでしょう。大感激でした。
疲れはその安堵感もあったのかもしれません(単にはしゃぎ過ぎただけ、という噂も…)。
by studio7 (2008-01-15 00:38)
うーーんん、そう考えると円谷は寛容な心で見ていてくれてるのですね。
やはり、そこまで大きなものになると、先に来てからやった方がいいかもしれませんねぇー。
ちなみに「すごいもの」とは、物がすごいのではなくて「こんなものにサインさせていいの??」と言う意味の「すごいもの」です!!
そのうち記事にしまーす。
by マック&シュンカナ (2008-01-15 01:03)
マック&シュンカナ様
業界全体が、ファンの活動について「苦々しく思いながらも黙認せざるを得ない」という状況から「積極的にファン活動を取り込んでいく」に変わってきたのかもしれませんね。商業主義に利用されているという側面もありますが、ファンを大事にしてくれるようになったと思うことにします。
拙作については、TFC会員ということで大目に見てくれたという部分もあるでしょう。
本当にありがたいことです(^^)
by studio7 (2008-01-15 20:50)