新・ご家庭特撮 ~人材編 [映像製作/映画/アニメ]
日付をいじって、無理矢理連日の記事アップである。
今回の「バースデー&卒園パーティー用映像」のメインスタッフは4人。
パーティーの主役となるお子さんのパパであるチビセブンさん。
以前、自らイベントを企画して実行したことがあるケイパパさん。
リサイクル工作による怪獣お面師として名高いマック&シュンカナさん。
それに私。
(c)Keipapa
▲ケイパパさん撮影による撮影前の打ち合わせ風景
役者も決まっていた。
主役はもちろん、パーティーの主役であるチビセブン家のご子息。
これにチビセブンさんが演じる“チビセブン”というヒーローと、造型師自らが演じる“マック怪獣”が絡む。
他に、後々ポストプロダクションの段階で「歌手」として出演したメンバーが4人、ナレーターとして出演したメンバーが1人。
これでバッチリ! …なワケがない。
役者を除いたら撮影スタッフが2人しか残らないではないか!
ってか、ロケ地に主演男優を含めても5人しかいないというのがそもそも少な過ぎるのではないか?
“撮影現場”と言えば大勢の人が働いている様子をイメージできる。
さらに撮影が終わればまた様々な人が関わっているハズだ。
基本的に規模の大小はあっても、自主制作も必要なスタッフは変わらないのではないか?
ほとんど一人で作られた映像作品もあるが、それは「どうしても自分の世界を形にしたい」という芸術家とか「相応の技術なり経験なり知識なりを持っている」という人の作品であろうと思う。
我々は、と言えば“少数精鋭の最強ド素人(意味不明)”…でも、作ることにしちゃったんだから何とかするしかない。
打ち合わせで、ネタは出る出る。しかも、誰も止めるヤツがいないから暴走する。
それをまとめる脚本家は大変である。
…脚本家、いないじゃん!
いくら我々が最強ド素人とは言え、何の指標も無しに撮影が出来ないことくらいはわかる。
仕方なく、一応漫画サークル出身の意地をかけて(?)私が絵コンテを作ってみた(←ってコトは、結局“脚本”はすっ飛ばしちゃったわけである)。
仕上がったのが確かロケの前日くらい。つまり、撮影当日まで私以外どんな絵を撮るのかを知らない状態。
その流れで、誰か(たぶん、ケイパパさん)が私のことを冗談で「監督ぅ~」とか呼んだもんで私が“監督役”になったような気がする。さらにその流れで、カメラマンも私がやることになった。
プロデューサーのチビセブンさんは、自分の出番以外は主演男優である息子さんのマネージャーとヘアメイクと衣装を兼務。さらに息子さんのジャンプシーンでは「ジャンプのタイミングに合わせて抱っこ状態に持ち上げる」という操演もこなした。
造型師マックさんはロケのために新造の“マック怪獣”を作ったほか、何と今回は“マック怪獣全身バージョン”を初披露…他のスタッフの度肝を抜いた(マジで)。現場では“マック怪獣”二役に加え、別の“マック怪獣”の操演担当で多忙。
残るはケイパパさん。上記のように撮影スタッフが2人しか残らないので、監督兼カメラマンの私の助手…“助監督役”に回って下さったのだが、何故かご本人も別にカメラを回している。「メイキング用です」…あナルホドね、って、メイキングも作るんかいっ?! と言うことで“メイキング監督ケイパパ”が自然発生。しかも、ビデオを回しながら同時にスチール撮影もするという神業を見せてくれた。…おっと、ロケバスまで出して下さったんだっけ。
▲ロケバス。『大決戦!超ウルトラ8兄弟』に合わせ、V6な車両を用意…したわけではない。
とにかく、照明も美術も録音も(今回、同録は無かったが…)無しで撮影が進んだ。
そんな状態だから、まあ、キレイな絵が撮れているわけがない。あとは編集や合成で何とかしてもらおう…って、誰がやるんだよ?
動画関係のソフトを持っているのは私だけ…???
そっかあ、と納得して引き受けちゃったよ、おい。
てなわけで、編集とCGや合成などの特撮部分は私が担当することになった。
ついでに、音楽ソフトも持っているので音楽(&効果音)も担当することになった。
ついでに、録音機材も持っているので録音も担当することになった。
ついでに、ケイパパさん撮影のメイキングも編集することになった。
ついでに、メイキングのBGMやテロップも作ることになった。
いずれも、たいしたノウハウがあるわけではなく、単にそういうソフトなどを持っていただけで、まあ、ソフトの機能任せである。
上記のように、流れで“監督役”となった上に、編集などもやったもんで何となく皆さんから「studio7作品」の如く受け止められているが、要は単に色々安請け合いをしちゃっただけなのだ。
このポストプロダクション作業について、確かにパソコンに向かって作業をしていたのは私であるが、宇都宮&東京&埼玉における録音の場所設定(カラオケボックスや自宅)など他の多くのメンバーの協力無しには出来なかったことである。
また、一人作業だと「面白いのかどうか」という感覚が鈍ってくるので、プロデューサーをメインに何度か無理矢理チェックを入れてもらう機会を作ってもらった(そこで新たなネタの指示があったりする…さすがは鬼である)。
さらに本作の主人公であるチビセブンさんのご子息によるチェックが大きなポイント。何たって彼が面白がってくれなければ話にならない。プロデューサーはチビセブンさんであるが、真のクライアントは子どもたちなのである。
制作費、ゼロ、というところでも書いたように、そうした「ノリが共有できる」メンバーが集まることで、メインスタッフ4人でも何とかなっちゃったのである。
日付をいじって連日更新なって私なんてしょっちゅうです(笑)
下書きしたままシュンカナを寝かしつけるはずはずがぁ~~~~
翌朝だった・・なんてしょっちゅうですから(-_-;)
次回作も基本はこの4人がメインでやるようになるでしょう。
って、他にやりたがる人なんていないでしょ??
製作日に関しても「個々が使用したい、この場面で使いたい」
機材や衣装、その他諸々は思った人が持参するのが基本(笑)
掛るとすればそれは「時間」かもしれません・・・
製作時間、編集時間、移動時間・・・
必ず、次回作をやりましょう。
この記事を読みながら腹を抱えたのは私だけでは無いはずだ・・・
思わず「ウルトラサイダーをPC画面に吹きかけちゃたじゃないかぁ~~」
あ、それとカメラは私も欲しくなっちゃいました(笑)
購入したら機種は教えてくださいね。
いつになるかわから無いけど、同機種を買いますから。
そうすれば今後も役に立つはず???
by マック&シュンカナが思うにお金なんて無くても面白いものは撮れるよね?? (2009-02-27 22:10)
>マック&シュンカナが思うにお金なんて無くても面白いものは撮れるよね??様
そうですね…確かにトータルで10分くらいの映像にどれだけ時間をかけたか…。ある意味、予算は無くても贅沢な作品だったのかもしれません。
「時間」と「人」ですね〜。
カメラは例のプロからのアドバイスがあった中の1機種を検討中…なんですが、比較的安心して購入が出来てなおかつ安めのところでも8万円くらいします。
近所で中古が出るのを待つか…とも思ってます。
でも、このiMacだとハイビジョンは処理に時間がかかるんです。
ビデオカメラ1台を変えると、他に影響を及ぼすのでヤバいです。
by studio7 (2009-02-27 23:59)
今回も勉強になりました。
まず「v6」笑いました!ってネタの勉強かい?
ついでに・ついでに・・・・多い多い!
メイキング・スチールの担当まで自然発生?
これは皆さん「創作意欲」をもって挑んでらっしゃったので、自然と自らの与えられていた使命に目覚めていったのだと思います!
きっとパラレルワールドでは皆さん「映画スタッフ」だと思います。
↑ちょっと8兄弟をかもしだしてますね?
by みぃ パパ (2009-02-28 01:46)
>みぃ パパ様
「V6」は、本編のどこかに使えるかな〜と思ってビデオ撮影したんですが、結局ブログのネタにしかなりませんでした(^^;
関わった全員、最初は「何だか面白そうだなあ」という感じでスタートしましたが、徐々に「これは楽しい!」と本気で遊ぶようになりました。おっしゃるとおりある意味では覚醒したのかも…(笑)
マックさんは前世が「紙」だった(本人談)らしいので、パラレルワールドでも「紙」かもしれません。チビセブンさんとケイパパさんはパラレルワールドでは間違いなく「鬼」でしょうね…あ、現世界でも「鬼」か。
私はきっと、どの多次元世界においてもこき使われる役だと思います(←自分だけ被害者ヅラかよっ!)
by studio7 (2009-02-28 20:21)
もう、食い入る様に読ませて、ワハハハッと笑い、一人でブログに向かって突っ込んでおりますので、気の利いたコメントなど残せる訳もなく、えーっと・・・・「楽しかった~」って思っております。
流れから、誰がどういう役割という訳なく、「あーー、これは自分がやらなきゃいけないのね~」と神がかり的なものが働いた様な気がします・・・。
ある意味、暴走した打ち合わせがやっかいでしたね・・・。
だって、面白がってネタは出す出す・・・、それも面白いって事だけで安易に・・・。
ネタを出した以上は、「当然やるでしょう!」空気に支配され、やらなきゃならない・・・。
だって、「自分で言った以上は・・・・」と・・・・・。
きゃーーー!
おーーーー、これはメイキングネタで良いかも~(笑)
by ケイパパ (2009-02-28 23:34)
>ケイパパ様
ネタの暴走という前例を作ったのは、確か去年の今頃…ケイパパとか言う方との打ち合わせが…。
私も、既に自然発生的役割分担が決まっている段階でもなお「自分の首を絞めるネタ出し」とかしちゃってましたからね…。
それでもこうやって文章にしてみると、やっぱり楽しかったなあと思います。
『想い出は全て美しい』
「次回」があったら、またみんなで首を絞め合いましょう!…って、思わず壮絶な状況をイメージしてしまいました。
by studio7 (2009-03-01 00:30)