新・ご家庭特撮 ~始動編~ [映像製作/映画/アニメ]
これまで、映像製作についてとりとめもなく「その時に思いついたこと」を書き綴ってきたが、時系列も手順もしっちゃかめっちゃかでわけがわからなくなってしまった。
で、今回から「とにかくド素人でも映像作品が作れる!」というあたりを、順を追ってご説明していきたい(過去記事と内容が重複するところも出てくるが、そのあたりはお許しを)。
ただし、一般的な映像制作の進め方からすると掟破りも甚だしい。
まともな映像を作ろうとしている皆さんには何の役にも立たない。
が、「ちょっと何か作ってみたいな…」という方には多少なりとも参考になるかもしれない(いや、ならないかな…)
さて。
通常、商業映画・自主制作に関わらず、まず撮影計画や予算枠を考えていかねばならない。
が、我々は全くそんなことをやっていない。
もう、勢いで作り始めてしまった。
上記のように“映画撮影ごっこ”をみんなでやろうぜ、というノリである。
▲“怪獣ごっこ”にいそしむメインスタッフ4人
企画書も、無い。
プロデューサー役の「作ろう!」という一声が企画の始まりである。
みんなでワイワイやっている中、なんとなく方向性が決まった。
予算については、その概念すら無かった。
当然、消耗品費やら移動にかかる高速代・駐車料金代などはかかっており、それらは各スタッフの持ち出しかプロデューサーの負担となった。
しかし、全員がそうした出費を「自分が楽しむために当然にかかるもの」と思っていたため、制作費として計上出来ないのである。
従って、制作費、ゼロ!
…ホントはそういうノリはお薦めできないのだが、善き仲間が集まることによって超低予算での製作が可能となり得た例ということで。
もちろん、機材のレンタルだの作業の外注だのも一切せず、出来ることは全て自分たちでやっちゃったし。
その、「自分たちで出来る範囲でやる」というのもお金をかけずに作るための工夫であるが、逆に言うと「自分たちに出来ないことはやらない」という妥協も必要ではあろう。
でも、「やってみたら自分たちでも出来るかも知れない」と思うことには果敢に挑戦した…ような気もする。
スタート時点での確認事項は…
1.「バースデー&卒園パーティー」で流すための映像であること。
2.従ってあくまで内輪向けの作品であり、一般受けなんかしなくてもいいこと。
3.「寸劇ドラマ」を1つ、パーティーのオープニングとエンディング用の映像を1つずつ作ること。
4.エンディング映像はお子さん本人を主役にして『大決戦!超ウルトラ8兄弟』のロケ地と同じ場所で撮影すること。
以上4点。
こんな状態で真っ先にロケの場所と日程が決まってしまった。
内容も決まっていないのに、どうやって撮影をするんだ???
でも、結果として完成しちゃったんだからびっくりである。
とにかく走り出してしまうことが完成の秘訣だったとは言えるかもしれない。
タグ:自主制作
私は先日、やっとSKIPシティに行ってきました。いやー、あそこでは楽しみながら映像の入門のような内容に触れることができましたね!ウルトラマンの展示が目当てで行ったのですがまた全体をじっくり見に行きたくなりました。それぞれの項目について深く知りたくなったら、今回の皆様のように色々と調べる必要があるわけですな!
確認事項で幹と根っこの部分を決めて、そしてなによりも作る本人が思いっきり楽しむ。まさに「俺色に染まれ」が基本なのでしょうかね(笑)
by 清水 (2009-02-25 23:19)
ウチのカナエですが薬が効いているせいもあるのですが
めちゃくちゃ元気で今日も病院に行ったら
「こんな元気なインフルエンザ患者は見たことがない!」
と、先生にきっぱり言われて帰宅したようです(・_・;)(^_^;)
今回の自主製作は自分は撮影に関しては何もできていません。
廃材で怪獣や星人のようなものを作って、それをかぶって立ちまわっていただけです。
やはり、ある程度の映像技術がないと厳しいんだなぁーと実感しました、
でも、「予算も自分たちの趣味のうち」と考えていた帰来もあるので
超低予算で作れたと思います、
材料はスプレーやノリ以外は基本的にリサイクルだし(笑)
また、企画してやりましょう。
頭の中では「ふつふつ」と湧き上がるものがあります・・・
by マック&シュンカナはインフルエンザのくせにすこぶる元気で逆に困っている・・・ (2009-02-25 23:22)
>清水様
川口市のSKIPシティの常設展示、見事ですよね。
確か説明をしてくれるスタッフの皆さんは、地元のボランティアスタッフと聞いています。あるスタッフの方は「映像技術がどんどん進んで、ここの展示も古くなっちゃいました…」とおっしゃっていましたが、少なくとも我々シロウトには最高に素敵な場所です。
とは言え、SKIPシティで紹介されていたような映像製作のプロセスは(おぼろげながら知ってはいたものの)、今回は全て排除!
とにかく、みんなで楽しんで作るということが(清水さんたちに出演していただいたシーンも良い例ですが)メインでした。
シロウトでも、しっかり基礎から積み上げていくのが正しい道なんだと思いますが、こういうハチャメチャな作り方はシロウトならではの醍醐味です(ホントかな…)。
by studio7 (2009-02-25 23:39)
>マック&シュンカナはインフルエンザのくせにすこぶる元気で逆に困っている・・・ 様
さすが、カナエちゃん! 「げんきすぎて、ほかのおともだちにうつしたりしないでね。はやくよくなってください」とお伝え下さい(笑)
撮影に関して、とにかくマックさんが「あの場所」を決めて下さらなかったら何も出来なかったでしょう。絶妙なタイミングでトンビがフレームを横切ってくれたりもしましたっけ。
また、今回、キャストが「わかってる」というのは大きかったですね。全員がイメージやノリを共有出来ていて、動きや立ち位置などをそれぞれがバッチリ決めてくれてました(主人公の彼も!)。
おっしゃるとおり、映像に関する技術や知識があった方が良いとは思いますが、今回もしスタッフの中に「映画研究会出身」とか「作品評論が得意」とか「本格的に写真を趣味にしている」という人がいたら、逆に完成しなかったような気がします(^^;
by studio7 (2009-02-25 23:54)
確かにそうだと思います。
「これでいいんじゃない??」というサジ加減が絶妙だったんだと思います、
下手にしってる人がいたりすると「これではちょっと・・・」
みたいなことになっているかもですし(^_^;)(・_・;)
次回作?基本は素人のみで行いましょうヽ(^o^)丿
by マック&シュンカナ (2009-02-26 00:23)
新企画スタート?
「やさしい家庭特撮のすすめ」
こういう流れで作っていったのだなぁ!っていうのが良く分かりました。
これって今回の「特典DVDの中身」の一部でしょうか?
by みぃ パパ (2009-02-27 00:02)
>マック&シュンカナ様
私なりの「これでいいんじゃない?」というラインをプロデューサーに示したところ「それでいいのかよっ!」と大爆笑されました(笑)
そのぶん、不必要なところは思いっきり凝ってたりして…。
作品そのものだけでなく製作プロセスも含めてネタだよ、というノリをみんなが共有していたのが良かったんでしょうね〜。
by studio7 (2009-02-27 20:29)
>みぃ パパ様
「特典DVD」に収録予定のメイキングそのものがまたネタだったりしますので、まだこっちのブログの方が真実に近いかもしれません…と言ってもこのブログもネタブログなので脚色してますが…。
よく考えたら作業自体はけっこうハードだったので「やさしい家庭特撮」にはなりそうもありません…プロデューサーが鬼ですから(笑)
by studio7 (2009-02-27 20:34)